トップページ > 特集記事一覧 > 1日19件の被害報告!?これだけ知れば安心。悪徳リフォーム業者の手口まとめ

1日19件の被害報告!?これだけ知れば安心。悪徳リフォーム業者の手口まとめ

トラブルが多いと言われている外壁リフォーム業界。確かに業界全体のイメージはよくありませんが、実際にトラブルの原因となっているのは一部の訪問販売によるものが多いです。

このページでは以下のことを掲載しています。
・実際の被害件数
・リフォーム業者のイメージ調査
・悪徳業者の5つの手口
・本当にあった訪問販売業者の話


実際、年間でどれくらいの被害があるのか?

以下の被害者数は、国民生活センターが発表している訪問販売によるリフォーム工事の相談件数です。年間7,000件もの相談があります。1日あたりに直すと19件もの相談があることになります。インターネットが普及して業者の口コミや評判を検索できるようになった今でさえ年々増えています。参考元:国民生活センター

国民生活センター調べのグラフと表

20〜40代の324人に聞いた外壁リフォーム業者のイメージ調査

以下は当サイトで独自に行なったアンケート調査の結果です。詳細は「20〜40代の324人に聞いた外壁塗装業者のイメージ調査」にまとめていますが、何らかの不信感がある人の合計が272人(全体の83.9%)もいました。また、自分は被害にあったことはないが、知合いや親族が被害にあったというコメントも多くありました

20〜40代の324人に聞いた外壁塗装業者のイメージ調査の表とグラフ

実際に使われる悪徳リフォーム業者の5つの手口を紹介

年間7,000件を越える被害が出てますが、悪徳業者の使う手口はワンパターンなので、これだけ覚えておけばダマされることはありません。以下の6個中2個以上当てはまるときは、その業者で契約するのは注意が必要です。

その1.飛び込みで営業が来る【一番注意!】

悪徳業者イラスト

飛込み営業をやっている全ての業者が悪徳ではありません。実際に私の知合いの優良な塗装屋さんでも飛込みの営業をやっている方はいます。この違いを見抜くポイントは、自社の職人が施工するか?下請けの職人が塗装するか?です。自社に塗装職人がいないような会社が飛込み営業をしている場合は注意が必要です。

まずは業者のホームページを見て求人募集のページを調べてください。そこで営業職のみを募集している場合は注意。よくわからない方は、飛込みで来た業者を警戒するだけで悪徳業者に依頼する可能性はぐっと下がります


その2.オリジナルの塗料で長持ちするという

オリジナル塗料のイラスト

「弊社独自のオリジナルの塗料なので高性能です!」このようなことを言われた場合も注意が必要です。また、最近は減りましたが「この塗料は30年持つ」など言われた場合は注意が必要です。

世界に誇る日本の塗料メーカーでも一番長持ちする塗料で約20年です。それを越える塗料を設立して間もない会社が作れるはずがありません。

「大手で作れないのに、なぜあなたの会社では作れるんだ。」というような質問をすると「大手がこのような長持ちする塗料を作ると塗替えの必要がなくなり儲からなくなるから開発していない」このようなもっともらしいことを言いますが騙されてはいけません。

オリジナル塗料でよく使われるフレーズは以下の通りです。

セラミック塗料

「セラミック系の塗料だから長持ちする」この場合も注意が必要です。実はセラミック系の塗料というのは存在しません。存在するのは、シリコン系にセラミックが混ざった塗料、フッ素系にセラミックが混ざった塗料です。耐久年数はシリコン系かフッ素系かによるものなので、セラミック系だから長持ちするというのは嘘です。


光触媒塗料

光触媒の塗料とは、TOTOが世界で初めて開発に成功した、雨で汚れを洗い流すセルフクリーン機能、カビや藻の繁殖を強力に防止する機能がある高性能な塗料です。光触媒塗料=ハイドロテクトコート(塗料名)と言われるくらい光触媒塗料の中で圧倒的なシェアがあります。

「最新の光触媒塗料を使うから長持ちする」とい言われたときには注意が必要です。必ずTOTOのハイドロテクトコートかを確認しましょう。それ以外の場合は注意が必要です。また、ハイドロテクトコートの場合は認定施工店以外は施工できないので、認定施工店かを公式サイトで確認しましょう。


大手メーカーと共同開発のOEM塗料

「大手メーカーと共同開発した塗料です!」「大手メーカーのOEM塗料を一括で仕入れしてるので安くできます!」この場合も注意が必要です。本当に大手メーカーと共同で開発したのかは定かではありませんが、このようなトークをする業者でトラブルが多いのは事実です。


その3.割引キャンペーンで大幅な値引きをする

割引キャンペーンのイラスト割引キャンペーンにはいくつかあります。基本的には、使用する塗料などの条件を変えずに大幅な値引きをされた場合は注意が必要です。大幅な値引きとは、最初の提示額が200〜300万円で、割引後120万円前後になるような場合です。また「あなたは特別なので絶対に周りの人には言わないでくださいね。」というようなことも言われることもあります。

割引キャンペーンで使われるフレーズは以下の通りです。


モニターキャンペーン

「今ならこの新しい塗料を使っていただければモニター価格で施工します!」このようなことを言われた場合は注意が必要です。確かに塗装業者によっては、塗料メーカーのコンテストなどで上位になるために、どうしてもこの塗料を使いたいため値引きすることはありますが、新しい塗料だからというのが理由で安くすることはありません。


宣伝キャンペーン

「このエリアを新規開拓するため、あなたの家は目立つところにあるから施工させてくれれば弊社の宣伝になる。そのため特別価格で施工しますよ!」このようなことを言われたら注意が必要です。どの家でも周りに他の家があるので、あなたの家は目立つところにあるから宣伝になるというのはおかしいです。


足場無料キャンペーン

「近くで施工しているので、足場を共有できるので今なら足場を無料にします。」このようなことを言われたら注意が必要です。足場は、業者によって自社で持っているか、レンタルするかで分かれます。どっちの場合も足場の費用は日数により発生します。近くで使っているのは関係ありません。

足場は30坪の住宅で大体15万円です。全体の費用に対して2割くらいを占めます。さすがに無料にできるものではありません。大体が合計の費用のどこかに上乗せされて見積書が作成されています。


その4.見積書の数字をごまかす

見積り書のイラスト実際に現地調査を依頼した場合、1週間前後で見積書が郵送かメール、もしくは手渡しで送られてきます。その際には、以下の点を注意して見てください。

見積り書だけでもその業者が怪しい業者かをある程度見抜くことができます。


外壁・屋根面積が大きすぎないか?

外壁・屋根塗装の料金は「塗る部分の面積 x 塗料の単価」が大部分を占めます。塗料の単価はメーカーのホームページや当サイトでも掲載(アクリル・ウレタンの単価シリコンの単価フッ素の単価光触媒の単価)しているので、高すぎると「怪しい…」と気付きやすい部分です。

そのため、わかりにくい外壁の面積を大きく出す業者がいます。特に飛込みで来る業者の場合に多いです。また、窓などの塗らない部分は省いた面積を出すのが一般的ですので、見積り書をもらったときに外壁の面積は窓部分が含まれていないか?を確認しましょう。

怪しいかどうかを見抜くポイントとしては、外壁の塗る部分の面積が200uを超える場合は注意が必要です。大まかですが、外壁の面積は30坪で140〜150u、40坪で160〜170uです。面積が極端に少ないというのは、ほぼありません。詳しい計算方法は「外壁面積を計算する方法」「屋根面積を計算する方法」で説明しています。


塗料の商品名やメーカーが書かれているか?

しっかりとした見積り書には使う塗料の商品名が書かれています。以下のように書かれている場合は安心できます。例えば「パーフェクトフィラー」や「ハナコレクション200UV」の部分がシリコン系塗料のみしか書かれていない場合は注意が必要です。

名称 仕様 数量 単価 金額
外壁塗装 下塗り:パーフェクトフィラー 142u 2,500(下記合計)円 355,000円
- 中塗り:ハナコレクション200UV 142u - -
- 上塗り:ハナコレクション200UV 142u - -

足場の面積が外壁面積と同じになってないか?

こちらは少ない事例ですが、足場面積が外壁面積と同じ場合も注意が必要です。足場は家の周りに設置するので、外壁面積よりも大きくなります。


その5.その場で契約させようとする

その場で契約させようとするイラスト「本日この場で契約していただければ●●万円安くします!」このようなことを言われた場合は注意が必要です。ほとんどの場合は、最初の金額が異常に高く提示されていて割引をしているように見せかけられています。

この他にも「本日契約してもらえれば上司に話をして安くしてもらいます!」 「今月のノルマ達成のため今契約してもらえれば安くします!」「3日後に正式な見積りを出すときはビックリするような金額で出すので契約してください!」など、色々な言い回しで使われます。

まとめ

このように単純な手口だということがわかっていただけると思います。しかし実際に自分の立場になると「大手では作れない耐久性の高い塗料」「あなただけの今だけ割引」など契約を焦ってしまう方が多いようです。

大事なことは、自分だけにおいしい話はないと疑うことです。また"自社職人のいない会社の飛込みが来たら注意する" "即決は絶対にしないで複数社に見積りを取る" これだけ守れば、悪徳業者にダマされることはありません


【実話】本当にあった飛び込み業者の話

表情アイコン(怒り)

強引にリフォームを進める営業が多く、また使用する塗料や必要な金額を曖昧に説明して工事後に倍以上の金額を請求されるなどの話を知人から聞いた。 (20代男性)

表情アイコン(怒り)

実際に私の実家は訪問業者で塗装しましたが、塗り残しや塗料が飛び散っていたなどがあった。(20代男性)

表情アイコン(怒り)

実際に特に必要ないのにリフォームをすすめてくるということが実家であった。(20代女性)

表情アイコン(怒り)

外壁塗装の見積を依頼すると、別の場所も悪いといって金額を引き上げようとする業者が多かった。(30代男性)

表情アイコン(怒り)

知り合いが家に訪問してきた業者に300万近くかかるといわれて、他のところで見積もったら半値ぐらいになったと言っていた。(30代男性)

表情アイコン(怒り)

営業の電話がしょっちゅうかかってきますが、今だけ半額と皆さん言われます。どこも半額か出来るってはじめからその値段にすればいいのに。(30代男性)

表情アイコン(怒り)

自宅にいると勧誘が日々多い。以前セールスマンの対応が良くてお願いをしたことがあるが、契約後に連絡がこないことが多々あり、工事予定日になっても何の連絡もなかったので、クーリングオフにて契約解除をしたことがある。それから信用できない。(30代女性)

表情アイコン(怒り)

「今なら無料でできます」と言われたことがありますが、よく聞くと足場代だけ。塗料代は別と言われた。おいしい話をしておいて結局はお金がかかる。(30代女性)

表情アイコン(怒り)

突然やってきて「宣伝用に実績を作らせて下さい!お宅は特別価格でやらせていただきます。」などと並べ立てて断れない強引な営業をして、実際工事になると雑な手抜き工事をされた。(40代女性)

表情アイコン(怒り)

突然訪問してきて、まだ綺麗な外壁なのに、専門用語で壁が傷んできている放っておくと駄目になるなど不安要素ばかり言われた。(40代女性)

表情アイコン(怒り)

一部の悪質業者のせいで真面目にやっている業者が可哀想になる。しかし、一部の悪質業者はとことん悪質で、行政から委託されているなどといってお年寄りをだますケースが多いと思います。実際、なんとかの紹介で〜と自宅に来られたことがある。(20代女性)

表情アイコン(怒り)

料金が安い業者で依頼した際、広告と実際の担当者との説明に食い違いがあったり、広告に出した安い料金のものは今はやっていないなどと言って、別の高いものを売りつけられた。(40代男性)

表情アイコン(怒り)

「近所で工事をしているのであいさつに来た。」と言うので対応すると実はセールスであったということがよくある。(30代女性)

表情アイコン(怒り)

自宅に外壁リフォームの勧誘電話が時々かかってくる。「新しい塗料を開発しました。」などとかかってくるので、押し付けのように感じて、あまり良い印象ではない。(30代女性)

表情アイコン(怒り)

最近外装塗装リフォームをしているお宅をかなり見る。確かにキレイになるのかもしれないが、結構強引に営業を受けたという話や作業がずさんだったという話を聞いた。(30代女性)

表情アイコン(怒り)

外壁塗装直後にも関わらず、よく営業の訪問や電話があった。塗装する前も、脅しのようなことを言われた。(40代女性)

表情アイコン(怒り)

営業が多く、家に訪ねて来て、こちらが希望していないのにしつこく営業してきた。(20代男性)

カテゴリ一覧

初心者マーク

これから外壁・屋根塗装をする方に最低限必要な知識を掲載。

塗料画像

外壁・屋根塗装は安くないリフォームです。それぞれの費用について詳しく解説。

電卓の画像

外壁や屋根以外にもかかる費用があります。できる限りまとめて施工した方がお得です。