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縁切りやタスペーサーの種類と特徴、あたりの単価

縁切り、タスペーサーとは?

カラーベスト・コロニアルといった屋根は新築時や1回目の塗装時には、屋根材と屋根材の間に隙間があり、雨などの水分を排出できるようになっています。これにより屋根の下地に水が貯まるのを防ぎ、腐食を予防しています。

しかし、2回目の塗装(築年数でいうと20年後くらい)のときには、塗料により隙間が埋まってしまう可能性があります。このままにしてしまうと雨漏りの原因になることがあります。そこで、元々あった隙間が維持できるように継ぎ目に合わせて隙間を確保することを「縁切り」と言います

一般的なシリコンやフッ素などの塗料を使う場合、初めての塗装時には必要のない工程です。ただし、気になる方は縁切りしてもらった方がいいと思います。

縁切りには、従来の縁切り工法とタスペーサー工法という2つがあります。


従来の縁切り工法

従来の縁切り工法は、皮スキやカッターなどの工具を用いて、乾いた塗料を剥がしていく工法ですが、以下のような問題点がありました。

・とても手間のかかる(2人がかりで丸1日)工程が増え費用も増える
・しっかりと乾燥していないまま行うと再び隙間が埋まってしまう恐れがある
・乾燥後に屋根に登り行なうので、綺麗になった屋根を汚してしまう
・縁を切った部分の塗装が傷む

これらを解消するために出てきたのがタスペーサー工法です。


タスペーサー工法

タスペーサー工法は、タスペーサーという隙間を確保する器具を下塗り後に取り付ける工法です。挿入しづらいところはエスパッターを使います。しかし、4mm以上のスペースが空いてしまっている屋根では、タスペーサーを使用する事が難しいです。

・仕上げ前に挿入するので屋根を汚す心配がない
・1人で2時間〜3時間で終わり、30坪で1,000個くらい使用し30,000円〜40,000円と安価。

それぞれのタスペーサーは、ブラックとブラウンの2色になりますので、屋根に合わせて選ぶ事が出来ます。タスペーサーを使用する個数は、30坪の住宅で1,000個程度になります。下地調整をして下塗りをしてから、タスペーサーの作業をしますが、1人で作業しても、実質1〜2時間程度かかります。その後、中塗りの作業へ進みます。

タスペーサーの設置に関しては「シングル工法」と「ダブル工法」の2つあります。屋根の重なっている部分は劣化によってヒビが入りやすく、縁切りの後に割れる可能性があります。しかしダブル工法ではデメリットがでないため無駄な費用の発生を抑える事が出来ます。

■参考動画
https://www.youtube.com/watch?v=bjNY8Y7ssAo


代表的な商品

代表的なタスペーサーについてご紹介しましょう。まず、2種類あって、タスペーサー02とタスペーサー03があります。メーカーはセイムのものがスタンダードとして使用されています。

タスペーサー02

屋根同士の重なりでスペースが2mm以下の時に使用します。屋根下地の傷みが少なければ、こちらのタスペーサー02が使用されます。単価:190円/u(1uに10個使用)


タスペーサー03

屋根同士の重なりでスペースが3mm程度で使用します。屋根下地の傷みが目立つ時に使用します。また屋根の塗り替えをする時に縁切り作業が必要なくなるので長い目で見るとコストが軽減出来ます。単価:237円/u(1uに10個使用)


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